経営管理
脱・税理士依存のススメ【数字に強い経営者になるための第一歩】

2026.05.22
税理士に聞かないと何もわからない社長
「ずっと数字のことを税理士に丸投げしてきたが、最近このままで良いのか悩んでいる。売上のこと、利益のこと、お金のこと等、税理士に聞かないと何もわからない…。今後どうしていくべきかアドバイスが欲しい。」
こういったお悩みに答えます。
本記事のゴール
3分程で読み終わります。読み終えた後には、税理士依存から抜け出す必要性とその先の「在るべき形」を知ることができます。
こんにちは。近藤税理士事務所の近藤です。
私は、税理士事務所・一般事業会社・企業再生コンサルティング会社勤務を経て独立した少し変わった経歴を持つ税理士です。
税理士業界から一度離れ、倒産危機に陥る会社をたくさん見てきたからこそ、「数字の重要性」を再認識することができました。
その貴重な経験のなかで得た「気付き」や「ノウハウ」をブログに綴って情報発信しています。
「経営を数字という言葉で語れるようになること」
そうすれば、あなたの会社は必ず変われます。
もし、あなたが「本気で会社を強くしたい!」とお考えなら…お気軽に無料相談をご利用ください。
きっと、あなたのお悩みを解決するためのヒントが手に入ります。
記帳代行の「最悪の副作用」とは

日々の帳簿づけを税理士事務所に丸投げする「記帳代行」。経営者が本業に集中できる便利な仕組みですが、ここに大きな落とし穴があります。
何も考えずに記帳代行を続けると、「自社の数字を自分で読めない経営者」になってしまいます。売上がどう推移しているか?このままいけば決算での利益はどうなるのか?資金繰りに余裕はあるか?すべて税理士に聞かなければ何もわからない…これが「税理士依存」の状態です。
そして、最大の問題は、経営上の異変に自分で気付けないことです。
例えば、粗利益が少しずつ悪化していても、毎月の数字を自分でチェックしていなければ気付きません。気付かなければ手を打てない。気付いたときには、利益が出ない赤字体質の会社になっていた…
これが、記帳代行の「最悪の副作用」であり、多くの中小企業の現場で起きている現実です。
一刻も早く、このような税理士依存の状態から抜け出さなければなりません。
脱・税理士依存のススメ

では、どうすれば税理士依存から抜け出せるのかを具体的に見ていきましょう。
- 記帳代行をやめて「自計化」に取り組む
- 「正しい数字の見方」を身に付ける
- 「数字を活かした経営」をする
- これからは税理士を「利用」すべし
記帳代行をやめて「自計化」に取り組む
最初の一手は、「自計化」です。帳簿づけを自社で行うことで、リアルタイムに自社の数字を把握できるようになります。
「経理の知識がなければ無理では?」と思うかもしれませんが、いまは便利なツールがあります。クラウド会計ソフトです。
「マネーフォワード」や「freee(フリー)」等のクラウド会計ソフトは、銀行口座やクレジットカードと連携することで、取引を自動的に取り込んでくれます。帳簿への入力作業の多くが自動化されるため、経理の専門知識がなくても使いこなせます。
・「今月の売上はどのくらいか?」
・「先月と比べて利益は増えているか?」等
これらをいつでも自分で確認できるのが、自計化の最大のメリットです。税理士に電話して聞く必要がなくなります。
ただし、設定を間違うと数字がぐちゃぐちゃになるので、そこは税理士を頼りましょう。
クラウド会計ソフトは操作が直感的で、思ったよりすぐに慣れると思います。これを使わない手はありません。
「正しい数字の見方」を身に付ける
自計化ができたら、次は「正しい数字の見方」を学びましょう。会社は良い方向に向かっているのか?この数値は何を意味するのか?等を理解して初めて経営に活かせます。
数字の見方は、書籍やセミナーで学ぶのも方法ですが「当たりハズレ」があるのと、机上の勉強ではなかなか身に付かないのも事実です。
やはり、自社の数字を使って顧問税理士から実践的に学ぶのが、最も効果的な方法だと思います。
顧問税理士と「試算表を送ってもらうだけ」の関係になっていませんか?もし毎月の打ち合わせがないなら、「数字の見方を教えてほしい」と相談してみてください。
・「粗利益率が下がっている原因は何か?」
・「売上が増えているのに利益が増えないのはなぜか?」
・「利益は出ているのに、お金が減っているのはなぜか?」 等
こうした疑問を税理士にぶつけながら議論を重ねることで、自然と正しい数字の見方が身に付いていきます。
ちなみに、私の事務所では、「経営レポート」を作成して、お客様と毎月「経営会議」を実施しています。
経営レポートでは、試算表の裏側に隠れている6つの数値だけに着目しており、数字に苦手意識を持っている社長にもわかりやすいと好評をいただいております。また、経営会議では、6つの数値から経営状態を把握して、利益改善するためにどんな手を打つのかを議論していきます。
こういうやり取りを通じて、実際に慢性的な赤字経営から黒字化を達成したお客様も多いので、やはり正しい数字の見方は大切だと実感しています。
「数字を活かした経営」をする
正しい数字の見方ができるようになると、いよいよ「数字を活かした経営」のフェーズです。
「数字を活かした経営」と聞くと難しそうですが、要は自分の会社の状態を数字で把握したうえで、「先手」を打って行動することです。
例えば、こんなことができるようになります。
・粗利益率が下がっているのに気付き、原価の見直しや値上げ交渉に着手できる
・来月の資金繰りが厳しくなりそうなことを事前に察知し、早めに銀行へ相談できる
・売上の増減を把握し、忙しい時期・暇な時期を見越した採用や仕入れ計画が立てられる 等
先手を打った経営判断ができるようになると、会社は必ず良くなります。
一方で「ドンブリ経営」という言葉がありますが、経験や感覚だけに頼った経営をしていると、いずれ経営環境が変わったときに一気に会社は傾きます。
つまり、数字を活かした経営は、会社を倒産から守るための最低限の武器なのです。
これからは税理士を「利用」すべし
税理士は「依存」するものではなく、「利用」するものです。
自計化して数字が読めるようになった経営者が税理士と打ち合わせをすると、会話のレベルがまったく変わります。
・「試算表を見ると、今月は人件費が増えていますね。この要因は何でしょうか?」
・「来期は設備投資を考えているのですが、節税効果や資金繰りへの影響を一緒に検討してもらえますか?」
こういった深い議論ができるようになります。
数字がわかる経営者は、税理士をただ「申告書を作ってもらう人」として使うのではなく、「経営のブレーン」として活用できます。その結果、節税策の提案や資金調達のアドバイスなど、受けられるサービスの質も格段に上がります。
税理士に「任せっきり」ではなく、税理士を「使いこなす」経営者になってください。
まとめ
脱・税理士依存の必要性について、書いてきました。
- 記帳代行による税理士依存は、経営上の異変に気づけない体質をつくる
- クラウド会計ソフトを活用した自計化で、リアルタイムに数字を把握する
- 顧問税理士から実践的な数字の見方を学ぶ
- 数字を把握することで、先手を打った経営ができるようになる
- 税理士は「依存」ではなく、経営のブレーンとして「利用」する
「数字は苦手」という経営者は意外と多いです。ただ、数字がわからないまま経営を続けるリスクは、数字を学ぶ手間よりもはるかに大きい。
まずは一歩踏み出すこと。それが、強い会社をつくるための第一歩です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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